4月2日(月)、「協同組合 医療と福祉」に加盟する7法人合同の入職式及び研修会が信濃町の東医健保会館3階ホールで行われました。折りしも、例年より1週間ほど早く桜が満開となり、新人たちの門出に華やぎを添えてくれました。
今年は、昨年までのグループワーク研修をやめ、入職式と研修会を1日で行う、シンプルで密度の濃いものとなりました。
新入職員は昨年より15名増の総勢63名、内訳は以下のとおりです。研修医師2名、看護師29名、准看1名、薬剤師3名、臨床検査技師2名、放射線技士1名、理学療法士11名、作業療法士8名、医療ソーシャルワーカー1名、事務2名、介護福祉士2名、臨床工学技士1名。
入職式は朝9時から始まりました。歓迎のあいさつとして、まず小池郁実・「医療と福祉」専務理事が「人生の中で働く年数は40年と長い。だからこそ同期の人との付き合いを大事にしてください。それがきっと役に立つ」と述べました。続いて鈴木篤・東京勤医会理事長は、日本の首都圏の重要なフィールドを持つ東京勤医会と健友会の地域医療・福祉の特徴を説明し、「多くの住民の要求に応えていくことが求められている。課題は無限にある」と強調しました。
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| 新入職員を代表して挨拶する看護師の見嶽さん |
伊藤淑子・東京勤医会総院長は、「こうあってほしい」ことを3点にまとめて語りかけました。「一つは、私たちは民主的な集団として医療を支えている。一人ひとりが力をつけて、集団で担ってもらいたい。二つ目は、悲しんだり喜んだりする人間を扱うのが私たちの仕事。新聞を読む、小説を読むなどして活字に親しみ、『人間』の理解に役立ててほしい。三つ目は、患者さんの立場に立って、『自分ならどうだろう』と常に考えながら仕事をしてほしい」。
高津司・健友会理事長は健友会50年の歴史を振り返り、次の時代をつくっていくためには、皆さんの若い力が必要であると述べ、「誰でも生活を抱えているから、人生の全部とは言いません。半分は自分のために使い、半分は患者さんのため、世の中のために働いてほしい」と語りました。続いて伊藤典子・東京医療問題研究所代表取締役、田代百合子・健友会労働組合執行委員長、八田満穂・代々木健康友の会会長の三人がそれぞれの立場から歓迎のあいさつを述べました。
次に加盟法人の紹介にうつり、続いて新入職員を一人ずつ紹介しました。最後に、新入職員を代表して看護師の見嶽耕二さんが「患者さんやご家族の思いに寄り添い、患者さんの人権を守る看護師になりたい。不安は多くありますが、一人ではないという思いを持ち、スタッフの方々や患者さんとの関わり合いの中で成長し続けていきたい」と、社会人としての自覚と決意を語りました。
入職式を終え、10時からは記念講演、さらに四つの講義が午後4時まで続きました。研修会の感想は次のページで紹介しましょう。
【2007年度新入職員入職式及び研修会 プログラム】
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入職式
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9:00 |
開会(司会・進行 東京勤医会副専務理事 中川一秀)
歓迎の辞
(1)医療と福祉 専務理事 小池郁実
(2)東京勤労者医療会 理事長 鈴木 篤
(3)健友会 理事長 高津 司
(4)東京医療問題研究所 代表取締役 伊藤典子
(5)健友会労働組合 執行委員長 田代百合子
(6)代々木健康友の会 会長 八田満穂
各法人紹介
新入職員紹介
新入職員を代表して
閉会
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研修
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10:00 |
記念講演 「『協同組合 医療と福祉』がめざすロマン」
東京勤医会理事長 鈴木 篤
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11:10 |
講義1 「労働組合の話」
東京勤医会労組 書記次長 宮崎洋子
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11:50 |
昼食・休憩
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13:00 |
講義2 「患者接遇マナー研修」
JALアカデミー 中村江里子
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14:10 |
講義3 「民医連と共同組織」「社会保障活動について」
東京勤医会 法人組織部長 前林茂雄
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15:10 |
講義4 「医療の安全と個人情報」
東葛病院 医療安全管理担当 岡田幸雄
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16:10 |
研修のまとめ
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17:00 |
交流会
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19:00 |
終了 |
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高津・健友会理事長 |

鈴木・東京勤医会理事長 |

伊藤・東京勤医会総院長 |

小池・「医療と福祉」専務理事 |
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研修会の感想から
記念講演「『協同組合 医療と福祉』がめざすロマン」
★どんな組織もそうですが、歴史があって今があり、今の人間がこれからの歴史をつくっていくものであることを改めて思いました。何かの縁でその「これから」をつくる担い手となった私たちは、過去の歴史を踏まえた上で未来をつくっていく義務があり、その過程において過去が羅針盤になるのだと思います。そのための大変参考になるお話を伺うことができました。(医療ソーシャルワーカー)
★民医連の歴史の長さに驚きました。良い医療をつくりあげるために声を出し続け、運動することで権利を勝ち取ってきたことを知り、一人ひとりの声は小さいものだけど、それが集まればすごいパワーになるのだということを改めて実感しました。私も民医連の一員として、おかしいことはおかしいと行動する声の中に入っていきたいと思います。(看護師)
講義「労働組合の話」
★比較的好条件に見える私たちの労働条件が、その実、長年の文字通り血と汗と涙によって勝ち取られてきたものであることがわかりました。また、現状の中でおかしいと感じる部分は、自分たちが礎となって変えていく必要があるのだということもわかりました。(看護師)
★以前勤めていた職場には労働組合は存在しませんでした。そのためか、1日の労働時間が平均11〜12時間という時期がかなりあり、しかも8割以上はサービス残業でした。あまりにも残業する日が続くと、精神的にも肉体的にも参ってしまい、仕事に身が入らなくなることもありました。私たちがやりがいを持って楽しく仕事を続けていくためには、労働組合の存在が大変重要であると、今日のお話をきいて実感しました。(作業療法士)
講義「患者接遇マナー研修」
★声の高さやアイコンタクトの有無、眉の上げ下げ(表情を決めるのは、目ではなく眉だそうです)など、ほんのちょっとしたことで与える印象が全く違うということを体験できた。また、身だしなみは第一印象の90%を決めると知り、とてもびっくりした。患者さんなど体調に不安のある人は神経が敏感になっているため、第一印象が大きく影響するということがわかった。今日学んだことを生かし、真のサービスを提供していきたい。(看護師)
★すぐに話に引き込まれてしまいました。エチケットとマナーの違いは正確にはわかっていませんでした。ウィスキーの笑顔、30度のおじぎ、正しい姿勢……これらのことを一つでもスムーズに行えるよう、努力していきたいと思います。(看護師)
講義「民医連と共同組織」「社会保障活動について」
★「地域と連携した医療」の重要性が昨今よく言われている。しかしその多くは、病院と診療所など医療機関同士の連携で終わってしまっているように思える。その中で、今回お話のあったように、「友の会」という患者の側からの医療への参加は、これからの日本の医療制度における、特に地域密着型の医療における一つの重要な姿ではないかと思う。(研修医師)
★民医連の活動の柱である無差別平等の医療、友の会の活動など、大変興味深いお話でした。貧富の差が健康や命の格差に影響していることを知り、差額ベッド代を取らないなど平等の医療を行っていく意義をしっかり受け止めました。(理学療法士)
講義「医療の安全と個人情報」
★講義をきいて、医療事故は他人事ではない、と正直怖くなった。事故を完全になくすことはできないが、事故を防ぐためには、基準を守ること、確認すること、ミスをしたらすぐに報告すること、をいつも頭におき、怠らないようにしたい。また、コミュニケーションがいかに重要であるかということも実感した。個人情報保護においてもそうだが、一つひとつの行動や言動に責任をもち、事故を防いでいきたい。(看護師)
★医療従事者として働いていく上で、ヒューマンエラーは避けて通ることはできません。しかし、それをいかに未然に防ぐか、そして起きてしまった時にどう対応していくかを常に考えながら仕事をしていかなければいけないと思いました。医療者の側ではミスはありうることでも、患者さんの側ではあってはならないことであるということも意識しなければならない、と改めて感じました。(理学療法士)
研修会全体を通しての感想
★たくさんの仲間がいることを知り、立派な先輩方がいることを知り、心強く思いました。また、講師の先生方も優しい笑顔を持った方々で、この団体の良い雰囲気が感じられました。常に患者さんの立場に立ち、社会に目を向けていくこと。これを忘れずに頑張りたいと思います。(看護師)
★一つひとつの講義の内容が深く、濃いものだったと思います。少し難しい内容もありましたが、「これからこの法人で働く」という実感が湧いてきました。(作業療法士)
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