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| 【写真と文】西南ブロック事務局 大島 肇 |
温暖化現象が進む中で、さまざまな変化が起こっています。昆虫の世界でも南方で生息する昆虫が北上していることが、新聞紙上でも紹介されています。
10月20日、大田区大森東にある西南ブロックの事務所から、京浜急行の大森町駅に向っているときのことです。途中の大森第一小学校正門前で、何かをじっと見つめている男性に遭遇しました。近寄って聞いてみると「珍しい蝶が止まっていますヨ!」、見るとそこには「ツマグロヒョウモン」がコスモスに止まって休んでいました。いま温暖化が進むなかで北上している昆虫の中でも代表的なものの一つです。
私は小学校・中学・高校までは、それこそ夢中になって野山を駆け巡り、蝶の収集をしていました。保育社1966年発行の「標準原色図鑑全集 第1巻 蝶・蛾」によれば、ツマグロヒョウモンの分布は「日本では本州西南部以南に広くふつうに産し、南西諸島にも多い」とあり、別の本に寄れば本州近畿地方以南とあります。
この他にも「四国南半に多いが北半部では少ない。中国地方では山口・広島県下にまれではないが、岡山・島根・鳥取県下ではわずかの採集記録があるだけで少ない」(同右)と紹介されている「ナガサキアゲハ」が、神奈川県下で見られるとの報道を最近目にしました。また、セミでは「クマゼミ」の北上が知られています。
実際に東京の街中でツマグロヒョウモンに出会ってしまうと、改めて温暖化の深刻さを実感した出来事でした。なお、写真はメスで「前ばねの先端に紫黒色の部分があり、その中に斜めの白帯がある」(同右)と説明されています。参考にして探してみてください。 |