ケアマネ単独事業所として1年半が経過した。150人程の利用者との人生伴走が続いている。
この新宿の地は、高齢化率18%余は東京の平均値だが、一人暮らしが30%と高いのが特徴である(全国15%、東京20%)。孤独死だけでなく日々の生活をどう支えるか、中でも認知症への取り組みも課題である。
「あの方いる?」、「親分いる?」。固有名詞が出てこなくなったなと思っているうちに、「私の暗証番号、なんだっけ?」なんて聞かれるようになると、守るべき相手であることの認識を深める。調理ができなくなる。毎回同じ物しか買ってこない。ゴミ出ししかできない。貯金通帳の再発行を繰り返す。混乱すると役所の窓口に出向くが混乱に拍車がかかり、興奮のあまり階段を踏み外して、救急車で搬送されたということもあった。悪徳商法のターゲットにもされる。情報もキャッチして被害を防ぐことも仕事。
先日、みさと協立病院長の大谷医師を講師に認知症の学習会をもった。「新宿健康友の会」と一緒に呼びかけて、職員、地域のヘルパー事業所、生活と健康を守る会、地域包括支援センター、福祉を学ぶ大学院生など、少しの呼びかけで40人以上が集った。
認知症の方の世界を理解して受け入れていく「まちづくり」に向かって、わずかずつでも動きをつくっていきたい。
今日も懸命に生き続ける人達の中で、事業所の役割は大きい。
(在宅介護支援相談室新宿 森郁子)
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