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協同組合法vol.36

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奨学生と一緒にネルソンさんの講演会に参加して
東葛病院医学生室 原田


★医学生室ってどんなとこ?

 みなさん、こんにちは。東葛病院医学生室の原田です。

 唐突な質問ですが、医学生室ってどんなところだと思いますか?

 「よくわかんないけど、たまに見かけるヒマそうな人たち」「医学生をヘッドハンティングしてくるところ」「夜になると病院のお金で医学生と飲み食いしている不届きな連中」…などなど、いろいろな「見解」があると思います。しかして、その実態(実体)は……?

 話の振りを入れておいて恐縮ですが、「実態」の話は、置かせていただきまして、「民医連奨学生」ってご存じでしょうか?

 「全日本民医連」のホームページには「卒業後民医連の病院・診療所で働くことを考えておられる医学生のみなさんに、…(中略)、就学資金援助制度を設けています。奨学生になると将来の医療を担う医師となるために、医学・医療の勉学に励むと共に、民医連綱領をはじめとする民医連のめざす医療について学習します。同時に今日の医療をめぐる様々な諸問題を含め、広い視野をもった医師として成長していけるように幅広い学習に取り組みます」とあります。

 その「奨学生」は勤医会・健友会あわせて現在10人。この奨学生たちが、民医連の医療を担う医師へ成長していくために、勤医会・健友会医学生担当者5人で、日夜、様々な活動を行っているのです…。

★体験した者ならではの戦争の凄惨さ

 最近、奨学生の一人と「アレン・ネルソンと語ろう」という講演企画に行ったときの話…。ご存じの方も多いと思いますがアレン・ネルソンさんは、1965年18歳で海兵隊に入隊後、13ヶ月間、ベトナム戦争を体験。帰還後、PTSDに苦しみ、治療に18年を要しました。23歳のホームレス時代、小学生たちに初めて戦場体験を話したことを契機に、日米両国で精力的に講演活動を続け、戦争の実相と無意味さを訴えている方です。

 そのネルソンさんが、奨学生のお家の近くに講演に来ると聞いたので、誘ったら「興味があるので行きます」ということで一緒に行くことになりました。

 講演会の前半は講演。ベトナム戦争を体験した本人ならではのリアルさ、凄惨をきわめる話、そうした行為を行う兵士がどのような教育・訓練のもと作られるのか、こうした過ちを繰り返さず、平和を築いていく上で、「日本国憲法9条」が果たしている国際的な役割について、などとても幅広い内容でした。後半は、会場参加者からの質問コーナーで、いろいろな質問が出ました。

★身近なところから考える平和

 講演会後、奨学生と食事に行き、感想を聞くと、「講演会に来てとても良かった。講演会に誘っていただいたとき、平和をテーマにした話というだけなら、あまり気乗りしませんでしたが、元兵士の体験談が聞けるということと帰還後、PTSDに苦しんだという経歴に興味を持ち参加しました。ベトナムの戦場体験の話は印象に残りましたが、特に印象に残ったのは、後半の高校生からの質問に対するネルソンさんの答え。『高校生でも平和な世界をつくるために何かできることはありますか?』という質問に、ネルソンさんは『まず、自分のクラスなど身近なところでの差別やいじめを無くしていくこと。みなさんが身近な差別やいじめを無くしていくことが広がれば、それは平和につながるでしょう』と答えました。この答えは意外でしたがとても共感しました。大きな平和活動への参加とか、署名をとるなどの答えを想像していました。私も大きな平和活動に対しては少し距離を感じている部分もあったので、とても共感しました。私もできるところからの積み重ねをしていきたいと思います」と話してくれました。

 医学生担当者として、この奨学生の言葉に成長の可能性を思い、社会的視野をもった人間味あふれる医師への成長を続ける奨学生と、数年後、ともに医療活動を行える日がくるのを楽しみにして日々奮闘しています。



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