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協同組合法vol.36

読者のたよりから

利根川の野蒜
 東葛病院組織部 菅野孝司

 野蒜(のびる)野蒜採りを楽しむようになって、かれこれ5、6年になろうか。例年は土手に菜の花の咲く頃が目安なのだが、今年は3月最初の日曜日に出かけた。

 此処、利根川の長堤に生えている野蒜はなにせ大玉なのだ。昨今こんな自生の草花を食する御仁は稀なのか。町から遠く、土壌が踏み荒らされることもないからか。すくすくと育っている。

 私の記憶にある野蒜は、子ども時分の野遊び。採って帰ると父が喜んでくれた。味噌をつけてかじっていた。ナズナは味噌汁やお浸しになった。こちらは子どもにも美味しかった。

 素手で茎元を持って引き抜く。鱗茎を千切らぬよう慎重に、だ。玉葱と同じ臭味が鼻を刺激する。こいつは特上の肴になる。なんといってもぬたがいい。近くには古利根。水も幾分温んできたのか、初老の男たちが、並んで釣り糸をたれている。



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