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協同組合法vol.32

ほっとコラム 落ち葉

 この季節、わたしは落ち葉と「格闘」する。家の前がちょっとした雑木公園になっていて、四六時中ハラハラと葉っぱが舞い降りてくる。玄関の前、庭、家の周りにあっというまに落ち葉が「積もって」しまうのである。掃き清めるなどという生半可なものではない。まさしく「格闘」するのです。かき集めた落ち葉は大げさに言うと築山のごとく高くなる。焚き火で焼き芋といきたいところだが、ご時世柄そうもいかず、ごみ袋にせっせと詰めるが、大きなごみ袋がいくつも並ぶことになる。
 かと言ってこの仕事がきらいではない。はき集めた葉っぱの量のみごとさと、それを成し遂げた自分の偉さと、一つ一つの葉っぱが見せる様々な姿、彩りに酔いしれることができる。特に色が美しいのは桜の葉っぱだ。真っ赤に染まるもの、黄色に染まるもの、赤と黄色のみごとなグラデーションもある。あるとき見つけたのは真中からくっきりと赤と黄色が2つに分かれている葉っぱ。なぜこんな染まり方をするのだろうと不思議に思いながら、その葉っぱはわたしのポッケに入ることになる。
 そしてやがて全ての葉っぱが落ちてしまうと冬の到来である。冬のはりつめた空気の中に立っている裸の木々は凛としていて気持ちはひきしまり、これもまた私のすきな眺めだ。
 ちょっと心配な事がある。うるさいほどのせみ時雨の後には、決まって鈴をそこら中に散らばしたように聞こえてくる虫の声が、今年はとっても少なかった。聞こえてきたかなと思っている間もなく鳴かなくなった。こんな年もあるのかと不思議な思いでふと考えてみると、葉っぱも落ち方がいつもと違う。桜の木はいつものように染まっているが他の木々の葉っぱは落ちずに枝の上で枯れているように見える。だから落ち葉の量もいつもより少ない。そんなことを思いつつ、今日もいつもと変わらずこの公園を通って仕事へと急ぐ。
(健友会事務局 大山津草)



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