|
つい先日、生命保険の見直しを勧められた。今契約している保険は、将来設計にマッチしていないと言うのだ。
3人の子どもがいるが、大学まで行くとしたら一人1千万はかかる。そろそろ生活習慣病、癌も考えなければいけない。親の介護、自らの老後、不安だらけだ。日本の社会保障は本当に貧弱だと痛感する。
政府税制調査会が発表した増税案が連日マスコミをにぎわせているが、消費税のアップも含めて、「日本はヨーロッパ諸国と比較して税率が高くない」ということが議論の出発になっている。
確かに、日本の税金は、そこそこかもしれないが、還元があまりにも少ないがために重税感は相当なものである。税金の恩恵に預かっていると感じられることが日常生活でどれだけあるだろうか? 今国会で成立した介護保険改悪法、10月から早速ホテルコストの徴収が始まる。もっとも立場の弱い障害者に対して「自立」を名目に自己負担を引き上げようというのだから、ただただあきれる。極め付けは、郵政民営化法案。貯金・保険・郵便サービス、誰も不便を感じてないのに民営化すると言う。不安はますます拡大するばかり。
税金が高いことで知られるスウェーデン、税率は日本の2倍。しかし日本と違って教育費は大学まで無料。子ども一人で1千万の差だ。医療費も日本よりはるかに低い上限額が設定されている。生活は5週間のバカンスに象徴されるように、はるかにゆとりがある
日本人は国が面倒を見てくれないから自分のお金で安心を買うしかないとあきらめていないだろうか。日本は今後も変わらないのか? 3年前スウェーデンを訪問した時の障害者の言葉「スウェーデンも一朝一夕に生まれたのではない。長い闘いの中で築いてきたのだ」と。やはり闘うしかない。
(みさと協立病院、乾招雄)
|