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昨年12月から勤医会代々木病院でお世話になっている。それまでの通勤は、居住地に近い居宅介護支援事業所までバイクで10分だったから、都心に向けて約1時間の通勤は、はじめての体験である。
12月1日の朝、はじめて代々木病院に出勤しようと身支度している僕に、妻がこう言った。
「こんな遅く出勤して大丈夫なの。代々木病院は、いままでと違って甘くないよ。しゃんとして働かなかったらすぐに首だよ。出勤だって人より早くしなければ、やっていけないよ」
「今から出てもちゃんと始業30分前にはつくから大丈夫なの。そこらへんは、きちんと考えてるから大丈夫なのさ」
普通なら「今日から新しい職場ね。がんばってね」のひとことも言うものでしょ。とにかく、いつも口うるさい妻なのである。
そして初日から格好よく始業30分前に到着して、皆から脚光をあびる自分を想像しながら勇ましく家を出た。
ところがである。電車に乗ると間もなく、便意をもよおした。便意の波は、はじめおだやかであったが、時を経過するにつけて大波となっていく。しんぼうたまらず、途中下車。トイレにいくが、すでに大用ボックスは満員。さらに、一人の中年男性が順番を待っているではないか。便意はさらに高まり、辛抱の限界。
女子トイレを借りようと思ったが、それで痴漢に間違えられたら、僕の輝かしい?勤医会生活は完全にアウトなのでひたすら我慢。
前の男性に「下痢のようで辛抱ができないので、先にゆずってもらえませんか」とお願いしてみる。
そのひとは、きっとした態度で「僕だって早く使いたいんです」……そうだろうな、朝っぱらからトイレに並ぶのはみんな同じ理由に違いない。
ここからが地獄。もう書けない。結果は想像におまかせします。ぎりぎり遅刻はせずすんだものの、1日じゅう、ずっとパンツをはかない生活をしたのは、残念ながら事実です。
はたして、前途はどうなりますやら。
(代々木病院事務長 大葉清隆)
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