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協同組合法vol21

この人に聞きたい(20)
山が好き、歩くことが好き

代々木診療所看護長
渡辺蓉子さん


ホノルルマラソンに2回参加した

  「楽しいマラソン」があるとは知らなかった。毎年12月の第2日曜日と決まっているハワイ・ホノルルマラソンは世界中から参加者が集まり、国も年齢も性別も越えて、障害者も健常者も一緒になって走るという。2回参加した渡辺さんは「気持ちが解放されて、また走りたくなる」と話す。みんなで励ましあいながら、ボーダーレスを肌で感じながら走る。なんて素敵なことだろう。

世界中から2万5000人が参加

 去年のホノルルマラソンは12月12日(日)、世界中から2万5000人が参加しました。このマラソンは時間制限がないので、高齢者でも障害者でも、参加したい人が参加できるんです。
 朝5時にスタート。薄闇にクリスマスのイルミネーションがキラキラ光っています。12、3キロ走ると、ダイヤモンドヘッドの前の海から朝日がのぼってくる。太陽とともにハワイの景色が輝いてきます。その明るい風景の中を、世界中の参加者が「がんばろう」と声をかけあって、助け合いながらゴールをめざすんです。車いすの人も義足の人も目の見えない人も、楽しんで走っています。沿道は声援をおくる人たちであふれ、ハワイアンの音楽が流れ、食べ物も飲み物もいっぱい並んでいます。一休みしてまた走る人もいます。ボランティアの人数がこれまたすごくて、小学生から大人まで何万人と参加する、一大イベントです。
 2年前に初参加した時は「心臓が止まったらどうしよう」と不安だったんですが、こんなに楽しいものかと感激でした。

神々しさに胸がふるえた

 ホノルルマラソンに参加するきっかけは、私が神奈川労山の会員になっていて、その中のウォーキング部で月に1回歩いているんですが、そのメンバーで行ってみようかという話になったんです。
 私は山が好きで、学生の頃から勉強そっちのけで登山に夢中でした。日本の山は深田久弥の百名山でいうと、そうですねぇ、70は登っていますから、のめりこみ具合も相当なものだと(笑)。東京民医連共済山の会の会長もしていて、月に1回は計画しています。
 海外のトレッキングにも行きました。東南アジア最高峰のマレーシアのキナバル山(4100m)、コスタリカのチリポ山(4000m)に登りました。軍隊のない国・コスタリカは、地球上の生物の約5%が生息しているといわれる生物の宝庫です。手塚治虫のマンガ「火の鳥」のモデルになったケッツァールも見てきました。
 エベレスト・トレッキングにも参加し、カトマンズからヘリコプターで登山口まで上り、4000m近くまで歩きました。山々の神々しさに胸がふるえました。
 山が好き、歩くことが好き、自然がたまらなく好きです。出口がなくなるような気分になったとき、山に行ってくると吹っ切れるものがあって、また頑張ろうと思える。自然に触れるにつけ、傲慢になってはいけないと戒めています。




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