若者たちの声をもっと聞きたい――という意見が「協同組合報」編集会議で出され、新企画を組むことになりました。それもなるべく率直に、本音を語ってもらいたいということで、タイトルを「若者たちの流儀」と沢木耕太郎風にカッコよくし、語りやすいように毎回テーマをしぼっていくことにしました。今回は「男の家事・育児編」、初回に福山さんが快く登場してくれました。(このコーナーに出てくださる方を募集中! 日頃疑問や不思議に思うこと、悩んでいること、仕事のこと、仲間のこと、何でもけっこうですので、編集部にご一報を。あなたの流儀を待ってま〜す!)
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家事・育児の比率はぼくが4割5分ぐらいかな
代々木病院透析室 看護師・福山貴章さん(27)
――まずは自己紹介を。
ぼくは今27歳、看護師2年目です。22歳で介護福祉士としてみさと協立病院に入職し、そこで2年働き、看護師になりたいと思って千葉県立看護専門学校を受験、合格しました。妻も看護師です。
――なぜ看護師に? 奥さんの影響?
妻の影響というより、ぼくが就職したとき、東京勤医会全体で介護福祉士は二人しかいなくて、ぼくが3人目だった。新しい分野の仕事だったため、ヘルパーのように見られたりして、専門性をアピールすることが難しかったんです。それで看護師になってやろうと。
看護学校入学と同時に結婚し、子どもは今1歳9ヶ月、もう一人は12月に生まれる予定です。
――二人とも看護師だと、家事・育児の分担で喧嘩にならない?
ぼく、家事・育児はやってるほうだと思います。休みのときは掃除や洗濯もするし、ぼくのほうが早く帰れるので、キッチンで飲みながら(笑)、夕飯を作って待っている。子どもは夕方7時まで保育園に預け、妻が迎えに行って連れて帰ってきます。
ぼくが夜勤のときは妻が子どもの面倒をみますが、こっちに余裕がある日は夕飯の準備をして夜勤に出かけます。
――それはいいですね。手伝うというレベルではなく、「生活者」としてやっている。
はい。家事・育児の比率は半々……いや、妻が5割5分、ぼくが4割5分ぐらいかな。この5分の差は、ぼくが時々お酒を飲んで帰るのと、釣りが趣味で時々出かけるので。
看護師として最初に配属されたのは東葛病院の救急病棟で、忙しくて9時10時まで帰れない日も多く、家事・育児に全く参加できませんでした。新人なのに給料が手取りで30万を超え、「お金要らない、時間が欲しい」と思いました。それで妻から「夫の職場を変えてほしい」とお願いし、今年3月から透析室に異動させてもらいました。
――そもそもなぜ介護福祉士に?
高校は進学校で、全員大学に行く学校でした。学年600人のうち専門学校に行ったのはぼくだけです。1浪して国立をねらっていたけど、そのうちに「なんでこんな勉強を?」という疑問が湧いて、気がついたらジャン荘通いしてた(笑)。それでまた落ちて、大学に行かないなら資格を持ってちゃんと働きたいと思ったんです。
――大学に行かないと決めたとき、不安は?
取り残されてしまうんじゃないかという危機感はあったけど、勉強ばかりしていい大学に入っても、何をしていいかわからないヤツもいます。ぼくは資格を持ってちゃんと働いているし、家族もいる。目標も持っている。同級生と話していて、「浅いな、キミは」と言える(笑)。ちょっとカッコつけて言えば、ぼくは内容の濃い人生を歩んでいるんじゃないかな。
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