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5年前の2月、中西さんの頭に「ガン!」という衝撃が走った。くも膜下出血。前触れは全くなかった。手術をし、自宅療養ののち職場に復帰。担当医も驚くほどの快復ぶりを見せた。「職場の仲間に支えられて仕事に復帰できたことがいい影響を与えたと思う」と話す。
手術後1週間の記憶がない
くも膜下出血を起こしたのは入浴中でした。私たち夫婦はいつも一緒に入るので、夫が私の様子のおかしいことに気づき、「どうした」と声をかけたそうですが、私は「大丈夫だよ」と答えたらしい。会話はしていたようですが、記憶があいまいです。救急車で脳外のある国立国際医療センターに運ばれ、午前2時ごろから手術が始まりました。夫は医者からの説明で「出血量がかなり多いです。1週間以内にけいれんが起きて再出血するとだめかもしれません」と言われたそうです。
手術後1週間の記憶がありません。でも、話はしていたらしい。どんな話をしたのやら……。
3週間入院し、2ヶ月自宅療養し、5月から1日おきの半日勤務で仕事に復帰しました。病気の前は農大通り診療所の看護師でしたが、通勤などの配慮をしてもらい、代々木病院の外来に勤務しました。6月からは毎日、半日出勤、7月から完全復帰しました。みんなに心配され、援助されながらの復帰でした。
大好きな尾瀬行きを再開
いくら働きたくても、周りの支えがなければできません。勤医会の職場のありがたさが身に染みています。仕事に復帰できたことが病気の快復にいい影響を与えているようで、担当医も驚いて「ここまで元気になって仕事ができるようになる人はめったにいませんから、病棟に行ってその姿を患者さんに見せてあげてください」とおっしゃっていました。
そうはいっても、けいれん止めの薬は飲み続けています。病気から2年後、「やめてみようか」と担当医に言われてやめたんですが、10日後に大発作を起こして、3日間意識を喪失しました。2年後に「もう1回挑戦してみようか」と言われ、再度やめました。7ヶ月ぐらい何も起きず、担当医は「完全復帰ですね」と喜んでくれたのですが、その矢先に仕事中に発作を起こし、今度は数時間でしたが意識をなくしました。主治医に「これはもう飲み続けたほうがいい」と言われ、私も覚悟を決めています。
家族もとても協力的で、夫も、一緒に住んでいる三女も、夕食をつくって待っていてくれます。食べ終わると「少し横になれば」と声をかけてくれ、少し眠って目がさめると、夕食の後片付けが終わっていて、「お風呂に入れるよ」。家での居心地は最高!(笑)
じつは私、十数年前から尾瀬に魅せられて、毎年、夫と尾瀬行きを楽しんでいたんです。病気のために中断しましたが、2年後に再開。その時はスクワットなどで体を鍛えて至仏(しふつ)に登りました。今年は燧(ひうち)ヶ岳に登ってきました。
これからも、仕事も地域活動も、ハイキングや楽しいことも、やりたいことは何でもやって、悔いのない生き方をしたいですね。
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