
|
古刹・鳳来寺への参道に立つ老木。歴史をその表皮に刻んだ凄絶な姿は見る者を圧倒する。老木は何も語らず、しかし多くを語りかけてくる。そんな気がしてならないのは、この地の修験道としての年月がそう感じさせるのだろうか。
鳳来寺は真言宗五智教団の本山。開山は702年というから1400年の歴史を持ち、三河の古刹としてかの徳川家康の両親がこの鳳来寺の薬師如来に子授けを祈願し、家康が誕生したと伝えられる歴史の地。1425段の石段を踏みしめ、樹齢数百年の杉の巨木の中をゆっくりと登り詰めると、日光に対して「本東照宮」とも呼ばれる東照宮をはじめとする鳳来寺が姿を現す。仏教に関心が無くとも霊気を感じる場だ。
【写真と文】代々木病院・介護保険企画室/佐藤博之 |