協同組合医療と福祉 ゆたかな医療・介護・福祉をこのまちに medical&welfare
HOME BACK
協同組合法vol.16

インフォメーション

第9回日本外科病理学会開催準備中
東葛病院 下 正宗


 2004年10月30日、31日に勤医会東葛看護専門学校を会場にして第9回日本外科病理学会学術集会が開催されます。

 この学会は、日本の病理診断学の向上を目指し、病理部門、臨床部門のメンバーが協同して「正しい診断、迅速な診断」に基づく医療を提供しようというコンセプトのもとで結成されたものです。母体のひとつとして神戸大学医学部病理学教室の努力で続けてきた病理診断学の研修会「外科病理研修会」がありました。

 最近でこそ遺伝子診断や特殊な染色方法での診断も普及してきましたが、たとえば、腫瘍診断の最も基本的な診断は、ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)というピンクと紫を主体とした色素による染色を施した組織標本の診断です。組織や細胞を最初から遺伝子診断を行い診断を行うことはしていません。コスト面でも迅速性という点でもHE染色を越える腫瘍診断の方法はないといっても過言ではありません。

 本学会は、このHE標本でどれだけ真実に迫れるかという点をみんなで研鑽しあっています。そして、種々の方法論はこのHE標本診断の補助手段として利用するという姿勢でいます。

 学会を構成しているメンバーの中心的な部分には病理がいますが、臨床各科からも外科系各科をはじめとして多くの医師が参加しています。また、画像診断という立場から放射線科医の参加もあります。

 臓器別あるいは疾患別学会で病理医も主要メンバーとして参加している学会もあります。病理系の学会で臨床各科の医師が参加している学会もあります。これらの学会と比べてこの学会のユニークな点は、臓器の枠も超え、各科の枠も超え、「診断」にこだわった学会であるということです。

 これまで、神戸のほかに、仙台、岐阜、岡山、徳島、沖縄などで学術集会が開催されてきました。それぞれの地域で病理医と臨床各科がどのような関係を築いてきたかを垣間見るという点でも非常に面白い集会ができています。

 今年の学会は、特別講演、シンポジウムT、U、V、ワークショップ、公開市民講座、ランチョンセミナーの準備を下記のように進めています。また、一般演題も募集しています。

 東京民医連の外科医師部会の協力も得ながら現在準備を進めています。是非、多くの皆さんの参加で成功させていきたいと思います。

プログラム

【30日】
シンポジウムT 血液疾患の診断(病理・検査・臨床のコラボレーション)
 土屋達行(日本大学)川合陽子(慶応大学)大島孝一(福岡大学)
 
東田修二(東京医科歯科大学)
公開市民講座 未成年の禁煙について考える−−乳癌をめぐって
 高橋裕子(奈良女子大)松田淳(中通総合病院)ほか
ランチョンセミナー 宮沢賢治の世界
 三上満(東葛看護専門学校校長)
ワークショップ 乳癌をめぐって
 宮国孝男(琉球大学)津田均(防衛医科大学)辻本文雄(聖マリアンナ医科大学)
 
加藤拓(船橋医療センター)

【31日】
シンポジウムU 肝内胆管腫瘍をめぐって(診断と治療の総合戦略)
 伊佐勉(豊見城中央病院)鬼島宏(東海大学)
 
藤原卓(ネットホスピタル)大塚将之(千葉大学)
シンポジウムV 内視鏡手術の進歩と病理学
 内沢政美(勤医協中央病院)五十嵐誠治(栃木県がんセンター)
 
川村光夫(東葛病院)津浦幸夫(元栃木県がんセンター)
 
福永正氣(順天堂大学浦安病院)小澤雅史(東葛病院
 特別講演 消化器内視鏡の進歩を回顧して(後輩医師へのメッセージ)
 福地創太郎(元消化器内視鏡学会会長)




Copyright(c)2003 medical & welfare All rights reserved.