
国分寺薬師堂裏の石仏群 |
自宅の近くに野川という源頭から多摩川まで20キロの都市河川がある。川下に遊歩道を行くと深大寺まで1時間と少し。私のお気に入りの散策コースである。四季折々に風情があり、桜が終わると花みずきや新緑が美しい。時にはカワセミやダイサギに声をかける。
今回は、源流の一つ、国分寺市の真姿の池湧水群まで辿った。お鷹の道と呼ぶ遊歩道周辺には白いカラーの花が自生しており、蛍のためのカワニナやアメンボもスイスイ。遊歩道の終わりには、武蔵国分寺・国分寺薬師堂が建立されている。
国分寺は聖武天皇の時代に疫病と飢饉から仏の力で国を護ろうと全国に建立された。子どものころ周防国分寺の境内で遊んだことを思い出す。薬師堂の裏手に回ると石仏群に出会えた。明治時代に遠出できない人々が、四国八十八カ所霊場を模して薬師堂の山に置き参ったものだという。頭を垂れて静かなひとときを過ごした。
【写真と文】東京勤医会事務局長/加藤恵美子 |