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協同組合法vol.13

わたしたちの医療福祉宣言(2)あびこ民主診療所
3年目。土台づくり最終段階の勝負の年


 あびこ民主診療所の「医療福祉宣言」は、患者さんにパッとわかってもらえるように、ポスター感覚で作りました。「熟慮した」と言いたいところですが、あっという間に決まったもので、作文コンテストならビリかも(笑)。ただ、これを基本に「何をしてきたか」だと思いますので、その辺りのお話を。

 オープンしたのは2002年9月。東京民医連最北の院所で「民医連」の知名度が低く、さらに図体が大きいこともあって苦戦してきました。それがここに来て、患者さんが急速に増えているんです。02年度上期には1日平均24人だったのが、下期は37人です。そのきっかけはインフルエンザの予防接種でした。

 開設直後の02年11月、とても印象的な出来事がありました。保育園の保育士さんが予防接種を受けに来て、お子さん連れなのに「摂取は私だけ」と言うのです。聞くと、「値段が高くて子どもまで打てません」。その年は東葛病院と同じ値段で、1回目3500円、2回目3000円に設定していて、院所によっては4、5000円という所もあったので決して高いわけではなかったのですが、たしかに子どもが2、3人いれば大変な出費です。そこでその年は子どもの料金を段階的に下げ、去年秋は「受けていただく」ことを前提にして料金を設定しました。(幼児は1回目1800円、2回目1500円。小学生は同2000円と1800円。中学生以上は同2500円と2000円)

 すると、「保育園の先生が調べたらここが一番安かった」と、母親が子どもを連れて車3台を連ねてきたり、地域の子どもたちがたくさん受けにきました。口コミの威力はすごいですね。それからです、家族ぐるみ受診が広がったのは。「医療福祉宣言」に「あびこの地に深く根ざし」とありますが、今、地域の信頼を得つつあるという手応えを感じています。

 今年度の目標は、まず在宅の患者さんを増やすこと、それから設備をフル稼働させること。10月を目標に2階にデイサービスを開設する予定です。また、5月にはヘルパー2級の養成講座を開校します。

 福祉分野の取り組みを強めていきながら、医療と福祉の両方を充実させ、経営的にも安定させる勝負の年です。3年目、土台づくり最終段階の年にしたいですね。

医療福祉宣言

あびこの地に深く根ざし、
診療所にたずさわるすべての者が
心ひとつとなり、
安全・安楽な医療をめざします。




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