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協同組合法vol7

ほっとコラム 北千住で「傘ばない」
 久しぶりに足立区に行った。特に北千住は、若い頃、柳原病院やその本部などに週1回程度は行き、なにより、その後の飲み会でもよく行ったなつかしい街だ。引っ越しの手伝いでトラックを運転し、無事に荷下ろしをしたレンタカーの乗り捨て場所が北千住だった。

 引渡を終えたが、傘がない。後で知ったがニュースでは、クレーンが倒れるなど関東地方を台風のような暴風雨がおそった日だった。どうしようかと外を見ていたら、事務所の女性が、傘を持って来て「どうぞこれをお使いください」といってくれた。見ると私が持ったこともない上等なもの。思わず「ここへは遠いしお返しにこれないので」と言い始めたら、「いえ、こういう時のために用意してあるものですから返却は結構です。お持ちください」とのこと。自宅近くの支店に返却する旨を伝えてありがたく借りた。社員などから家庭で不要になったものや忘れ物などをこのように利用しているのだと。

 とってもいい気持ちになりながら北千住の街を歩いて駅近くへ。昼食のため駅近くのレストランのエントランスへ入った。一瞬、傘立てに傘が少ないなと思いながらも傘をおいて階段を上がった。なんとお客さんでごった返していた。

 休日のお昼でワインを飲みながらにぎやかな店内で、もそもそと定食ランチを食べ終えた。コーヒーもそこそこにレジを済ませ階段を下りると、なんと傘がない。外に目をやるといっそう激しい豪雨。しかし、気分の方はさらにおちこむ。せっかく、配慮ある会社のおかげでいい気持ちだったのが……。2階に上がったときに、傘袋に入れることに気付くべきだったんだと後悔の念と腹立たしさとを振り払い、地下鉄の入り口へ走った。(か) 



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